WebライターDaichiの日記帳

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特集【夢を追う子どもと親】直撃取材!後編

(前編からお読みください!)


長くなってしまい、アメブロだと前後編に分ける必要が出てしまいました。(笑)


まだ取材した内容がありますので、最後まで読んでいただければと思います。



<夢を追うことを否定したことは?>

そんな過酷な精神状態で、常に前向きに進むことは困難を極めるはず。

そこで、こんな質問をしてみました。

 

Q.夢を追うことを辞めてほしいと思ったことはありますか?

 

A.「ある。普段から"辞めてしまえ"と言ってしまうことはある。でも、そのあと、すごく後悔してる」

 

苦悩。

この二文字が、頭をよぎります。

 

必死になる娘、応援したい母、しかしそれだけでは環境の過酷さを凌ぐことができず、つい感情的になってしまうのだろうことを連想させる言葉でした。

 

「頑張っていることは、すごく…すごくわかる。わかるけど何度か注意されているのを見ていて、それが直せていないと、やっぱり(強く)言ってしまう。」

 

本当は我慢しないといけないんだろうけど、強く言ってしまう。

そんな言葉を、苦しそうに話してくれました。きっと、葛藤があるのだと思います。

 

周囲からの圧力があるのは、娘も親も同じこと。

環境がそうさせている、厳しい世界です。

 

しかし親も娘も、当たり所がありません。

娘はただ注意されたところを改善していくしかなく、親はその改善を待つことしかできません。

 

母は「最終的に上手くなるために努力するのは私じゃなくて本人だから」と話します。

家庭事情で「やらせてあげたいけど、できなくなる時がくるかもしれない」と話しつつ、可能な限りその夢を応援して、できれば実現させてあげたいと、何度も話してくれました。

 

単純に悪意をもった「辞めてしまえ」ではなく、家庭の事情や将来、また当たり所のないストレス、はけ口のない環境から出てしまう言葉、ということでしょう。

相当の葛藤があるかと思いますが、それでも「支えていく」ことは簡単なことではないということを垣間見ることができます。

 

 

<目標と、その向こう側>

 

Q.どこまで行ってほしいですか?また、その夢を叶えた後どうなってほしいですか?

 

A.「本人は、自分のスタジオを作りたいと言っているから、それは叶えてほしい」

 

娘の夢は、自分のダンススタジオを作ること。

そう話す表情はどこか嬉しそうに感じられました。

 

明確な夢があることは、言うまでもなく大切なことです。

昨今、若者が将来の夢を持たないことを社会的問題と指摘する声が挙がる中、どうしたい?という問いに、こうしたい!と即答できる力は強みでしょう。

 

またお母さんは「学力云々より、人間性の豊かな人になってほしいなぁ」とも話してくれました。

大学に行かなければならない、一流企業に就職しなければならない、そんなレールを強いることはしたくないということだと思います。

 

本人がダンススタジオを持ちたいと思っていることについて、素直に応援していきたいと構える。

もちろん、企業に就職して月給の安定した仕事と違い、自分で経営していくことは「安定」という観点から見ればリスクは高いはずです。

しかしそのリスクさえも理解したうえで応援したいというのは、生半可な気持ちではないことが伺えます。

 

娘は「自分が30歳になる時、父親が80歳になる頃なので、その頃までにダンスの先生になりたいし、父親には90歳まで生きてほしい」と話しているといいます。

具体的な夢だけではなくてその夢を叶えたいタイミングも考えている。そんな視野の広さは10歳の少女が抱くにはビジョンが明確すぎるくらいです。

 

お母さんは「人は変われるから」と、言いました。

「いろんな人が集まってる。いろんな考えがある。やっぱり、そういう環境を経験しながら、人間性の豊かな人になってほしいかな」と、微笑みます。


確かに、親子の愛情と信頼を、感じることのできる取材でした。


せっかくのご縁、今後も密着してみようと思います。